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春先に「風邪をひいたかな?」「喉が痛いから風邪かもしれない」と思って抗生物質のクラリスを飲む人も多いかもしれません。
でも、風邪に抗生物質は効きません。なぜなら風邪はウイルス感染だからです。なので、抗生物質が効いたら細菌感染を疑いましょう^^;
そろそろ待ちに待った保育園や幼稚園の入園の時期です。
子供も親もウキウキしていると思うけど、気をつけたいのが人から人にうつる病気です。この時期に風邪かな?って思っても溶連菌かもしれません。
子供がよく発症する溶連菌についてまとめてみました♪
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この時期は、寒暖の差や環境の変化に馴染めず体調を崩したりすることが多くなります。そこに集団生活のはじまりですから病気をもらってもおかしくありません。
溶連菌感染症!小さい子供を持つ親は、このフレーズをよく聞くと思います。春に流行する病気はあまり聞きませんが、この溶連菌感染症を発症する人は意外に多いんです。子供だけじゃなく大人も気を付けたい感染症です^^;
症状が似てるので風邪かなと思いがちですが、薬が効かないときは、溶連菌感染症の可能性があります。
新米ママが、一番心配して気になることに重症化して後遺症が残ったり、亡くなる人がいるかどうかだと思います。しかし、溶連菌感染症自体はそれほど心配ないそうです。ただ合併症は怖いので気をつけた方が良いと言います!
ちなみに、溶連菌は普通に体内にいる菌で、体内でいうと口の奥にある咽頭という部分に潜んでいるそうです。これが悪さすると症状があらわれるんですね。
で、この保菌者ですが、保育所などで集団生活している子供の2~3割にのぼるそうです。
この溶連菌自体は、増えすぎなければ別に体に悪くないんですが増えすぎると発熱などの症状がでます。これが溶連菌感染症です。
溶連菌を発症すると、どんな症状が出るのかというと・・・、風邪と同じように高熱とのどの痛み、特に舌がイチゴのように赤くなるのが特徴です。
風邪はウイルス感染で症状がでますが、細菌である溶連菌も風邪の原因になるのです。だから風邪に似た症状が出ちゃうんですね^^;
溶連菌感染症は2~5日の潜伏期のあと、39℃以上の急な高熱がでて、のどが赤くなり痛くなります。風邪とそっくりだと思いません?
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他に、吐き気、頭痛、腹痛、筋肉痛、関節痛、中耳炎などの症状もでるそうです。希ですが、全身に赤いブツブツが出ることもあります。
治療ですが、風邪の対症療法と違い溶連菌なら抗生物質で治ります。効かないときは風邪とか他の病気です!
卒園や入学などの春先で新生活が始まる時期からゴールデンウイークに多く。夏休みや冬休みの前後にも流行します。
溶連菌は、たくさんの種類があり、その中でも毒素の強いのを「しょうこう熱」と言います。昔は、恐れられていましたが、処方された抗生物質を最後までしっかり飲めば怖くありません。
病院に行くと菌に効く抗生物質が処方されますから医師の指示通りに服用してください。内服後1~2日で熱が下がり、発疹も治まり、のどの痛みも1週間以内でおさまります。
注意したいのは、約1月くらいは、合併症を発症しないかです。とにかく処方された薬はしっかり飲み、しばらく観察した方が良さそうです。
合併症には、急性腎炎やリウマチ熱、紫斑病などがあります。顔のむくみや赤い尿、 どうきや息切れ、また関節が痛いときは、注意が必要です。
このなかでも溶連菌の合併症で有名なのは、腎炎とリウマチ熱です。もっとも急性腎炎は、気をつけなくてはいけませんが、安静と食事療法だけで治る病気ですので寝てるだけで治るそうです。
子供で溶連菌を疑って受診した方がいいのは、食べられないくらい喉を痛がるときくらいです。喉の痛みや咳やくしゃみで風邪だと思っても抗生物質は飲まないようにしましょうね^^
細菌による炎症だとはっきり分かってからじゃないと善玉菌まで殺してしまうことになりますから!
これから集団生活が始まると、はしか(麻しん)や風しん、水ぼうそうなども感染しやすいのでお母さんは注意してくださいね。
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この腎炎は多くが一過性で予後良好ですが、時に腎機能に障害が残ることもありますので、侮ってはいけません。つまり予防、溶連菌を疑った際はきちんとした抗生剤治療が重要になってきます。逆に、ただの風邪で中途半端に抗生剤を飲むのは、おっしゃる通り最低ですので、やめたほうがいいでしょう。
子供で溶連菌を疑って受診した方がいいのは、おっしゃる通り喉を強く痛がって、発熱している時、そして喉を痛がる割には咳が少ない、というところが重要かと思います。CDCが提唱するcentor criteriaというものがあり、多くの救急医が参考にして診療にあたっています。